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ARISSコンタクトを開催いたしました

2014年10月20日 |  活動報告

10月9日に開催されたARISSスクールコンタクトin刈谷
―宇宙飛行士に呼びかけてみよう!―(依佐美送信所から平和のメッセージを発信しよう!)
が無事に開催されました。当時の模様をレポートします。


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<宇宙飛行士に呼びかけてみよう!>  
私たちは愛知県刈谷市内外の社会人を中心としたNPO団体であり、これまでモデルロケットを使った科学実験を小中高校で実施してまいりましたが、今回選抜されたアタッカー(コンタクト参加者)はこれまでに空とロケット団のイベントに参加してくれた子ども達から募集を募り、当時小学3年生から6年生の合計17名がアタッカーとして認定されました。

<依佐美送信所記念館での開催>
私たちの郷土にはかつて依佐美送信所という日本で最初にヨーロッパと交信をおこなった長波送信所がありました。この送信所は1929年から1993年まで運用され、高さ250メートルの鉄塔が合計8基、そびえ立つ姿は壮観で刈谷市外からでも見ることができました。
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今では鉄塔や建物は撤去され依佐美送信所記念館として整備され、当時使われていた通信設備が展示されており、当時苦労して通信をした事を偲ばせる遺構がたくさんあります。 それらの設備は木材で作られているものも多く館内を埋め尽くすほど大きな設備がいくつもあり今回コンタクトに使用されるRIGやアンテナと比べると比較にならないほどの違いがあります。この歴史ある場所でコンタクトがおこなえることに悠久のロマンを感じます。14102003

今回ARISSスクールコンタクトを刈谷市で行うにあたり、是非ともこの依佐美送信所記念館で行いたい想いで調整を進めてまいりました。おかげさまで刈谷市担当部局、依佐美送信所記念館ガイドボランティアの会その他の皆様のご協力によりこの地での開催が可能となりました。

<アタッカーの訓練>
アタッカーの訓練については、地域の枠を越えたアタッカーの取りまとめに加え、質問の英文化など慣れない部分が多いため、市内の小学校の先生や翻訳をお仕事とされている方々にご協力をいただき平成25年12月より合計4回の訓練をおこないました。

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訓練のはじめに、「このコンタクトは全員が交信できるとは限りません、でも全員で力を合わせて一人でも多く交信ができればコンタクトは成功で、その成功はみんなのものです」とこのプロジェクトの趣旨を伝えました。
最初は無線のしくみやトランシーバーを使っての無線機の操作、本番に向けての集団行動などの訓練を行いましたが、3回目以降は英語の訓練が加わります。
14102005英語による自己紹介や自分で考えた質問の英文化などハードルの高いカリキュラムにも挑戦しました。この時点では質問の順番がまだ決まっていません。次回のリハーサルまでに英語を練習し上手に発音できるアタッカーから順に順番を決定することを伝え、英語の質問を上手に喋れることを宿題にしました。

<機材等の準備>
無線機やアンテナ、ケーブル等様々な機材の準備が必要ですが、デンソー技術会ワイヤレス通信技術研究会、デンソーとびものサロン、デンソー幸田アマチュア無線クラブ(JF2ZPA)、アンデン株式会社のご協力により構築することができました。依佐美送信所記念館でコンタクトを行うにあたり建物の構造上、屋上への設置ができず舞台よりケーブル長にして100m離れた場所にアンテナを設置することとなりましたが、10名を超える方々の協力により無事に設置が完了する見込みとなりました。

<リハーサル・開催日連絡>
コンタクト日程が未定でしたが、事前に取り決めてあるスケジュールに従い、平成26年4月にコンタクト会場である依佐美送信所記念館にてリハーサルをおこないました。
ここで宿題になっていた英語の質問についてひとりひとり発表をしてもらい、順番を決定するのですが、全員甲乙を付けることができないくらい上手になっており、仕方なく(事前に準備していた)あみだくじで順番を決定しました。
ここで運営上の問題点がたくさん出てきます。なぜならここは講堂ではなく、舞台、来場者スペースが限られており、ステージと観客席が同じ高さであるためアタッカーの様子が見えづらく、また電源や照明が不足しているためこのようなイベントに適していなかったのです。
このような状況でしたか、株式会社スポーツマネージメント様、有限会社ニュープラント様、ネッツトヨタ愛知株式会社プラザ安城店様のご協力により立派な会場を準備することができました。
8月14日、ARISS運用委員会より平成26年10月第2週で実施予定との知らせを受けアタッカー並びに関係者へ連絡をおこない、9月27日に最終リハーサルを実施し本番に向けて緊張が高まります。14102006
9月30日コンタクト日時が正式に決定され、アタッカー及び関係者に連絡しましたが、残念ながら1名のアタッカーが修学旅行と重なったため参加できないとの連絡を受け、最初に質問するアタッカーが代わりに質問することとなりました。
前日に無線設備、舞台、スクリーン、音響装置を組み付け本番を迎えることとなりました。
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<コンタクト本番>
10月9日待ちに待ったARISSスクールコンタクトがいよいよ開催されます。
鈴木直樹刈谷副市長、刈谷市教育委員会太田武司教育長、総務省東海総合通信局陸上課服部達明氏、中京大学電気電子工学科磯直行教授はじめ多くにの来賓をお招きし、交信開始の60分前からオープニングセレモニーをおこないました。
いよいよISSとの交信をおこなう時刻となりました。アタッカー、見学者全員でカウントダウン「3、2、1、0!」 JST17時55分、臨時に開設した社団局8J2YSM(YoSaMi)のコントロールオペレーターを務める高木信友さんから、国際宇宙ステーションのリード・ワイズマン宇宙飛行士に呼び出しを始めます。
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なかなか応答がありません、もう一度、もう一度呼び出しをしました。 すると、かすかに音声が聞こえます。 「やった!」と全員が静かにガッツポーズで応えます。 その声はだんだんと明瞭に聞こえてきました。
コントロールオペレーターの高木さんからアタッカーにハンドマイクロホンが渡されました。
2番目のアタッカーが質問したところで一旦交信が途絶えます。周りで見守るスタッフは一瞬落胆しましたが、交信が回復し次々と順番に質問と回答を繰り返しました。
最後のアタッカーまで無事に交信ができることを祈りながら14番目のアタッカーにマイクロホンが渡され質問を開始しましたが返答がありません。
ここで残念ながら交信は終了してしまいました。
交信内容を翻訳している間、記録映像用にアタッカーのインタビューを収録し、交信内容の解説をおこないました。
その後ARISSスクールコンタクト認定証を授与するのですが、14番目以降のアタッカーに「次は質問者ではなく回答者になってね」と励ましの歓声が聞こえてきました。
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<最後に>
今回、ARISSコンタクトin刈谷-宇宙飛行士に呼びかけてみよう!-を開催するにあたり、みなさんから多大なるご協力を頂戴いたしましたことをこの場を借りて心よりお礼を申し上げます。
また、参加していただきましたアタッカーのみなさん、これまでよく頑張って訓練し本番を迎えられたことが今後の良い思い出となり、更なるステージへ挑戦されることを期待いたしております。

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