特定非営利活動法人 空とロケット団

6連式の発射台製作!

2010年12月01日 |  安城ロケット団の活動

2010年11月13日(土)安城ロケット団が6連式の発射台を製作いたしました。

発射台を作りたい!



私たちの念願である6連式の発射台が完成しました!
先回、北海道大学永田晴紀先生をお招きして講演会&打ち上げをおこないました。
この時の打ち上げは東海モデルロケットクラブの方々に協力してもらいました。
そこで私たちが目にしたものは6連式の発射台だったのです。


それまでの安城ロケット団はエステス社のアルファIIIというモデルロケットのスターターキットに付属している発射台で打ち上げをおこなっていました。当時の私たちは、商工会議所の事務職員「ドラゴンズファン1号(ドラ1)」とその後輩「ドラ2」、PETボトルのキャップのリサイクル会社の社長「親分」、金型を作る会社の社長「クルクル」、その工場長「カラー」、技術者である「職人」、プラスティック部品を作る会社の工場長「若者」、不動産会社の若旦那ロケット団の副団長を務める「副団長」、運送会社を経営しているロケット団長である私(団長)とその子供「ジュニア」しかいませんでした。
始めて6連式の発射台を見た私たちは「いいなぁ~私たちもあんな発射台が欲しいなぁ~」と話していましたが、
モデルロケットの発射に必要なのは電気の技術でしたが、電気屋さんがいません。
どうしようかなぁ~と悩んでいたとき、打ち上げに参加していた市内の中学2年生の男の子が「僕電気得意だよ。あれくらいなら作れちゃうよ」これで何とか作れそうです。
この時からこの中学2年生の男の子は私たちから「エジソン」と呼ばれるようになりました。

しかし、何もわからない私たちは日本モデルロケット協会の山田会長、植松電気株式会社のモデルロケット担当者、東海モデルロケットクラブの会長さんに
「安城ロケット団で6連式の発射台を作るにはどうしたらいい?」
「電気配線はどうやってするの?」
「どこで部品は売ってるの?」
と相談しました。するとみんなが協力してくれて電気図面や他で作られた写真が送られてきました。
これらを見ているとだんだん「みんなが作れたのだから私たちにも作れる」と思えるようになってきました。


電気屋さん



そのような時に若者がプロの電気屋さんと印刷屋さん(その後電気屋・印刷屋と呼ばれるようになりました)をつれて団長の会社に来てくれました。私はこれまでのモデルロケットの打ち上げ会や永田先生の講演会の様子、ペットボトルのキャップを燃料としてロケットを宇宙に飛ばしたい事を一生懸命お話ししました。
すると電気屋さんは「僕が電気を指導してあげるよ」と協力を約束してくれました。
その後電気屋と団長は何回もメールのやり取りをしました「部品がない」「じゃぁ僕がどこかで見つけてくるよ」「ここがわからない」「ここはこうなっていて・・・」組み立ての前日午後7時30分、電気屋が部品を持って団長の会社にやってきました。何もわからない団長に電気屋はていねいに絵を書いてくれます「ここはこうなっていて、こっちからつなぐんだよ」「この部品だけはプラスとマイナスがあるので注意してね」などなど・・そして6台のロケットに電気を送るケーブルが巻いてあるリールより必要な分を取り出し一緒にケーブルのゴムの部分をはがす仕事をしました。ようやく11時頃に作業が終わりました。僕は電気屋さんに「かかったお金は払うからね」といいましたが、「子ども達のためだもんお金はいらないよ。そのかわりわからない事があればいつでもいいから電話するんだよ」といって帰っていきました。団長の僕はその言葉を聞いて泣けてきちゃいました。


いよいよ組み立て



そして組み立て当日、朝9時団長とジュニアはエジソンを車でむかえに行き、クルクルの会社の2階に行きました。到着するとカラーがでむかえてくれました。階段を上ろうとするとダンボールにマジックで「安城ロケット団ひみつさくせんかいぎしつ」とカンバンが出ているではありませんか!団長はとてもうれしくなりました。組み立てスタートです。団長が中古で買ってきたキーボードスタンドを元に作るのですが、少し高さが高いのです困った私たちは団長の友達で金属や金属を削る仕事をしている「スターリング」のところへエジソン、ジュニア、カラー、団長の4人で行き「これ1メーターに切って」とお願いしました。するとスターリングはあたたかく子ども達に対応してくれました。しかも4人にジュースをごちそうになりスターリングが研究しているスターリングエンジンのこと、水中カメラのことなどを話してくれました。
「ひみつさくせんかいぎしつ」にもどり、発射台製作を再開しました。電気コントローラーはエジソンとカラーが、台の部分はジュニアと団長が、組み立てました。お昼前に電話が鳴りました親分からです「今日、刈谷の大きな会社でエコキャップアートの展示があるので見に来ないか?」との事でした全員でお弁当を食べて、刈谷市のD社へ移動し親分と合流。全員で記念撮影しD社のイベントを見学しました。展示内容がとても面白く時間はもう3時を過ぎてます。大急ぎで「ひみつさくせんかいぎしつ」へもどりました。そこには副団長も来てくれていました。


トラブル発生



順調に作業を進めていましたがここでトラブルが発生、2本のパイプを1本に連結するのですが、その部品の強度が足りなくて台が折れてしまいそうです。団長はクルクルに相談しました。するとクルクルはしばらくパソコンの前に座り、なにやら絵を描いています。そして鉄の大きなかたまりを持ってきてワイヤーカットという機械にセットしました。クルクルはパイプの内側に差し込んで強度を強くする部品を大きな鉄のかたまりから作っているのです。このような部品は表からは目に見えない部品です。もっと手を抜いてもいいはずなのに1個5万円くらいの仕事をしています2個必要なのであわせて10万円です。でもクルクルは言います「子どもだからこそ本物の仕事を見せてやりたい」。私たちの仲間では最大のほめことばが「バカ」なのですが、このクルクルは大バカです。順調に作業が進んでいましたが、時刻は午後6時をまわっています。エジソンのお母さんへ電話をしました「すみません。電気屋はエジソンしかいないのでもう少しがんばってもらっていいでしょうか?」お母さんは気持ちよく許してくれました。


発射台との格闘



午後7時にまたみんなでお弁当を食べてたらクルクルが「ほれ、部品が1個出来たぞ!」と持ってきてくれました。
はめてみると最高の出来です。「もう1個作っているが、今日の夜中になっちゃうよ」。発射台の完成はまもなくですが、電気がうまく作動しません。正しくはキースイッチON、ランプ点等、発射ボタン押す、ランプ消えるの順で動かなければいけませんが、キースイッチONのあとランプが点灯しません。発射ボタンを押すとランプが点灯します。これではロケットは発射しません。時間は午後8時を回っています。エジソンとジュニアお家に帰さなければなりません。帰りたくないエジソンを「明日の朝10時に打ち上げて見せるから後は私たちに任せろ」と説得し車に乗せお家まで送っていきました。団長が送っている時間も若者と副団長は電気回路をいじっていますが、一向に直りません。団長が「ひみつさくせんかいぎしつ」にもどって一緒に頭をかかえてました。そのとき電気屋の「かわりわからない事があればいつでもいいから電話するんだよ」と言ってくれたのを思い出し、すぐに電話をしました。すると「電気回路を写真で撮ってメールして」。団長はすぐに携帯電話で写真を撮り送りました。「あそこでもないし、ここでもない・・・あっ、操作ボタンの端子が逆になっている」と原因がわかりました。すぐに修正し確認。「今度はだいじょうぶだ!」時間は夜中の12時を回っています。これでみんなとの約束が守れそうです。団長はその後、会社に帰り明日(今日?)の準備をして朝の3時頃にお家に帰りました。


いよいよ発射!



あくる朝8時30分にドラ1より電話が鳴りました。団長はまだお布団に中です。雨は降らないみたいです早速車に乗り込み現地へ出発。現地ではドラ1ドラ2が現場で待ってくれていました。車より発射台を下ろし組み立て開始。皆さんの協力もあり、わずか数分で組み立てが完了しました。その後、エジソン、エジソンの弟、お母さん、おじいさん、親分、クルクル、副団長、若者、が集まりいよいよ発射実験です。番号1番の発射台にセットしキースイッチをひねり、ランプの点灯を確認。発射準備よし!、低空飛行物体なし!、発射準備完了!5・4・3・2・1・点火!全員の注目を浴びアルファIIIは空高く飛んでいきました。


願えばかならずかなう


最初私たちは「自分たちで本当に発射台が作れるの?」

と思いながらのスタートでした。でも作っちゃった人はいっぱいいるし、私一人では出来ない事もあるけど周りの人たちに相談し、協力をしてくれたおかげで作る事ができました。
今回はじめて電気仕事をすることによって次は「自分でもできる!」って自信が持てました。団長は今年2月に北海道でロケットを作っている人の話を聞きました。この人は「どうせ無理」って言葉をなくそうとがんばっています。「どうせ無理」じゃなく「どうしたらできる?」これが一番大切です。団長の私にもロケットを打ち上げる事ができるかな?「どうせ無理?」いやいや「どうしたらできるかな?」ってがんばりますよ。ロケットを打ち上げたい人、安城ロケット団の打ち上げに来て見ませんか?安城ロケット団にはキミの夢をかなえることができるヒントがかくれているはずです。

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